ビジネスのグローバル化が進み、ここ数年日本の英語教育のありかについて、少しずつ見直されていきました。ですがここで中学校の英語教員の英語力が低すぎると問題になっています。
京都府内の英語科教員を対象に、京都府教育委員会はTOEICテストの受験を支援しており、英検準一級に相当するTOEIC 730点を目標にしています。一度目のTOEICで目標に達しなかった場合の再試験が行われました。
合格率は2割程度
ですが、受験をした74人のうち目標の730点に達したのはわずか16人。全体のわずか20%程度。また最低点は280点で、500点未満は14人。英語教員としての資質を疑問視される事態に陥っています。
TOEIC 730点目標というのは、ある程度英語の基礎があって、TOEIC初受験または久しぶりに受験をする方にとって、フェアな目標スコアではないかと思います。
Live Englishで学習されている生徒様でも、700点後半から800点台の方はおおよそですが6割強いらっしゃいます。
TOEICを受け慣れていない、大学卒業から時間が経っている・ブランクがあるといったこともあるかもしれません。
ただ英語を教える立場として、一般社会人のTOEIC平均点(約574点)にみたない人が推測で3割~4割弱でしょうか、実際にいるのは日本の英語教育のクオリティーを疑問視する声がでるのも当然です。
中学校英語教員は英語を教えるプロなのか?
ですが、今回目標値に到達しなかった中学校の英語教員の方々が「英語教師として資質がないのか」と問われたら、私はそうではないと思っています。
そもそも中学校の英語教師は、「英語を教えるプロ」ではなく、あくまでも「中学校学習指導要領範囲での教えるプロ」ということだからです。
ここ数年幼少期からの英語教育がブームになっていて、「英語」の勉強に昔ほど抵抗がない子供が増えてきたとはいえ、中にはABCのアルファベットを覚えるレベルからスタートする子供だって当然いますね。
まったく英語の知識がない子供に英語を教えるということは、高い英語力以外の「教師としての資質や経験」が必要なのだと思います。
Live Englishのネイティブ講師が、もし日本人の英語知識0の子供を教えるとなったらやはり簡単にはいかないでしょう。
なので、個人的にはTOEICで730点程度も取れない人が英語を教えていいのか、という議論はフェアではないなと思っています。
最後に….
しかしそうは言っても、やはり英語を教えることを生業としている先生ですから、この結果を機に「あー全然だめだったな」ではなく、「何を、今度は絶対目標を超えてやるぞ!800点とってやるぞ!」という意気込みはみせてほしいなとは強く思います。
Live Englishの生徒様も、本当にいつもお忙しい日々の中で頑張って学習に励んでいらっしゃいます。
早朝からのレッスンなのに、予習もしっかりしてきてくださる方も多いですし、唯一時間が取りやすい深夜に受講されている方もいらっしゃいますし、週末を潰して朝と夕方と2レッスン受講されている方もなかにはいらっしゃいます。皆様いつも本当にお疲れ様です!
体験レッスンにいらっしゃる方のお話を聞いていると、仕事場で英語でこんなことができなくて、、、周りはみんな帰国子女で自分だけ会議についけいけなくて、、、と何かしらの悔しい思いをして、学習をスタートされています。
きっとそういう悔しい体験と「何を、自分だって!」という良いプライドが成長の糧になるのですね。