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日本と海外では大違い!?アカデミック論文の書き方の重要ポイント

Live Englishオンライン英会話の皆さま、こんにちは!スタッフのRikoです。
毎日本当に暑いですね!夏本番の今、もう大学院進学のために渡航していらっしゃる方も多いはずです。ぜひご渡航されてからの生活や学業が充実したものになるように応援しています!!

中には「あれ?桜が満開の4月が進学の季節ではないの?」と思った方もいらっしゃるかもしれませんね!
通常、アメリカやイギリスなどの国では8~9月の間に新学期が始まります。夏休み後が新年度というのはびっくりですよね。私は海外大学を卒業してからしばらく経ちますが、今思い返してみると留学生として1番記憶に残っているのはやはり勉強の大変さでした。

留学を検討している皆さんも、その点が最も気になるところかと思います。実は、論文(英語では多くの場合“paper”や”assignment”と呼ばれます)課題は卒業式で名前が呼ばれるその最後の日まで、常に私を追いかけてきたのですよ。。怖い!!…

というのも、私の出た大学では、卒業式後に最終成績の詳細が出るので、卒業式参加前に用紙が配られ、壇上で名前が呼ばれることで初めてちゃんと卒業できることを知るという、本当に冷や汗が止まらないドキドキの卒業式でした。この仕組みは他の大学でも珍しいことではないようで、もしも名前が呼ばれなかったら無駄に高価な卒業式のガウンを購入して式に参加したことになります。驚きです!怖すぎます!

今回は、そんな最後の最後まで追いかけてくる!?アカデミック論文についてです。海外大学入学前に論文(ペーパー)について知っておくべき重要ポイント4つをご紹介していきます。英語の論文で知っておいて損はないポイントや、成績アップの方法も含めて伝授いたします!ご留学を検討中の方はぜひ読んでくださいね。

 

  1. 海外大学での論文課題はどんなもの?日本の小論文と何が違う?
  2. 学術的な論文と普通のライティングの違いとは?
  3. 超重要ポイント!!plagiarism(盗作)について
  4. 大学や大学院で論文を書く際に必要な4つのスキル

 

1. 海外大学での論文の課題はどんな感じ?日本語の小論文と何が違う?
ここからは実際に私がアメリカで経験してきたペーパーにまつわるお話をしますね。
まず日本の大学の課題や卒論とは異なり、アメリカの大学ではペーパーが非常に頻繁に出されます私は取っていた授業の単位数が多かったので、1学期の中で平均5つ以上のペーパーをほぼ同時進行で書いていました。プラスで授業始めのミニクイズや中間と期末試験、実習、課題のためのインタビュー、インターン活動、クラス外でのグループディスカッションなどなど。卒業してから数年経った今でも、未だに夢を見るレベルでやるべきことに日々追われていました。正直どうやって全てを終わらせたのかあまり覚えていません!それほど日々の課題に忙殺されていました。

もしかすると、皆さんも大学などのアカデミックな場で日本語の小論文を書いた経験があるかもしれませんね。ただ実は、日本とアメリカでは大事とされるポイントが変わります。海外の論文はハンバーガースタイルと呼ばれることが多いです。まずthesis statement (1番伝えたい主張)で始め、サポートするためのパラグラフがあり、最後にまたthesis statementでしめるという方法です。この構造が最低限できていないと、厳しい教授は内容をしっかり読むこともせず、低い評価をつけるかもしれません。皆さんもぜひ、ライティングの際は自分の言いたいことが先行しすぎないように、ステップを踏んで書くようにしましょう。

2. 大学の学術的な論文と普通のライティングの違い
今までに試験や日々の学習の一環として、ライティング練習の経験がある方も多いと思います。学校やIELTSやTOEFLなどの試験で書くライティングと、大学に提出するような論文にも異なる部分があります。

●パラグラフの中にトピックセンテンスが必ずある
もしかすると高校や大学の英語の授業でトピックセンテンスについて学習されたことがある方もいらっしゃると思います。各パラグラフの1文目(もしくは2文目)にある、1番伝えたい趣旨を示す文章を「トピックセンテンス」と呼びます。極端にいうと、各パラグラフの最初の1~2文ずつだけ読んでも、全体の内容がある程度把握できるといってもいいほど、そのパラグラフの概要が冒頭にかかれています。リーディングをするときにその部分を拾いながら読むと速読につながりますが、ライティングの場合は必ず書かなければいけない内容です。これがないとまるで骨なしの肉のようになって、簡単に崩れてしまう論文になってしまいます。まずは論文やパラグラフの趣旨・概要を必ず述べてから、段階を追って内容を具体化していかなければなりません。

フォーマットがある
大学の論文には使うべきフォーマットというものが学部によって用意されています。有名なのはAPA(社会科学・心理系学部向け)やMLA(人文科学学部向け)フォーマットです。フォーマットに沿って書くことは論文の内容の次に大事なことなのです。フォーマットの指定があるのにそれを無視して書かれていると、教授によってはそれだけで大きな減点です!

中でもcitation(引用)の方法は私たちが想像する以上に重要視されます。citationの方法を間違えるとのちに紹介するplagiarism(盗作)の一つになってしまうので、全ての授業のシラバスに注意事項が記載され、教授にもどれだけ引用の失敗が重大なことなのか説明されます。基本的には短大・大学の1年目でレクチャーや教科書を通してフォーマットについて学んでいきます。通常アメリカの大学のほとんどの場合は何らかのフォーマットに沿って書かなければならず、自由に書いても良いアカデミックペーパーはあまりないはずです。

私は心理学に近い専攻で、APAフォーマットに則って書く必要がありました。例えば、途中にピリオドがなかったり、少しでも順番が異なると容赦無く何度もやり直しです。私は米国短大時代にMLA、4年制大時代にAPAを使う授業が多かったため、頭の中が大混乱でした。提出する前には大体、友達やクラスメイトに見直しをしてもらっていました。それほど厳しくチェックされるので気を抜けません。

3. 超重要ポイント!!plagiarism(盗作)について
皆さんはplagiarism(プレイジャリズム)というワード、今までに聞いたことはありますか?
これは、引用元情報を載せないまま誰かが書いたものをコピーしたり、今までに誰かが書いたものを自分のものとして提出したりする、いわゆる「盗作」です。大学の課題はcanvasなどの大学のポータルサイトを通して提出しますが、その際にまずサイトが論文の内容をスキャンをします。例えば正しくcitationができていなかったり、誰かのペーパーの内容をコピーしたと判断された場合、大問題に。。!スキャンされた結果、どれだけ既出のペーパーと内容が似ているかパーセンテージが表示され、場合によっては警告が出ます。
また、その場合は提出できないか、提出できたとしても教授からオフィスへ呼び出し付きのFがつきます。

citationに関して、アメリカの大学は本当に厳しいですが、それだけ自分の創作物が守られるとも言えますね。私自身もcitationがうまくできなかったために何ポイントか点数を落としたこともあります。事前に教授やtutorに確認をしたり、各フォーマットの解説本などを参考にして、ミスのないようにしてから提出すると結果として点数アップにつながります。

4. 大学や大学院で論文を書く際に必要な4つのスキル
ここまでの説明で少し論文に対して不安になってきたな、という方もいらっしゃるかもしれませんが、次の4つのスキルさえあればいくらフォーマットに合わせることが大変だとしてもアカデミックライティングに臨機応変に対応できるはずです!ぜひ日頃のレッスンやご自身のライティング学習でこれらのスキルを伸ばしていってくださいね。

●論理的な構成
これが1番アカデミックライティングに大事なことだと私は思います。先ほどのハンバーガースタイルと同じように、ロジカルに論文が進んでいくかどうかはとても重要です。主張がどれだけ素晴らしくても、それに基づく確固たる根拠や説明がなかったり、日本語で伝えるスタイルのように、最初に説明があって最後に言いたいことを言って終了させる方法だと英語の論文ではうまく伝わりません。アカデミックライティングには、時には細かな文法よりも構成の方が大切なのです

●リサーチ能力
自分の主張を伝えるため、必要な情報、論文、研究を探すことへ、十分に時間を確保する必要があります。大量の論文や本の内容をスキミングして、自分が求めている情報をいかに汲み取れるかがとても大切です。全部1から読んで探すと日が暮れてしまうので、ある程度目星をつけて読み始めます。また、全然関係ない内容を引用すると余計に混乱を招くので、下調べやリサーチの時間は実際のライティング時間と同じくらいかかると見込んでおくと良いと思います!

●適切なトーンとスタイル
例えばMBAのアカデミックライティングの場合は特に、その論文のビジネスらしさが必要になってきます。カジュアルすぎる表現や、知っている1つの表現に依存することはあまり好ましくありません。適切なトーンで、読み手を説得できるような論文を書くためには先ほど紹介した「フォーマット」に忠実に従い、長さ出しをするための意味のない文章は削り、意見が正しいと考えさせる根拠や例を出す必要があります。

●正確な文法とスペリング
正直なところ何百枚もペーパーを読んでいる教授からすると、文法ミスだらけの論文は読んで点数をつけるのもしんどくなってしまうのだと思います。私は少しでもいい点数をつけてもらえるように、提出前に友達や大学の図書館にいるtutorに文法を直してもらってから提出するようにしていました。ただ、それでもやはり英語力が私の足を引っ張っていたように思います。特に4年制大学時代は、ネイティブのクラスメイトしかいなかったので、みんなと同じタイミングで課題を始めてしまうと授業内の中間報告の時間に間に合わないか、睡眠時間を削って必死でペーパーを書くほかありませんでした。皆さんもシラバスをもとに計画的に課題を進めていきましょう。

いかがでしたでしょうか?日本との論文の違いや一般的なライティングと比較しながら、海外の論文についてご紹介しました。なかなか大変な部分が多いですが、慣れれば必ずリサーチやライティングの速度は必ず上がっていきます。渡航前も留学時代も、苦労と経験はすべて自分のスキル、アセットになります。
ぜひ、先ほど紹介した4つのスキルを準備して、充実した留学・海外生活を送ってください!

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