Live Englishオンライン英会話の皆さま、こんにちは!スタッフのRikoです。
だんだんとコロナ禍から今までの生活スタイルに近づきつつあり、日頃から英語学習を継続している方もいらっしゃれば、これから本格的にスタートをさせたいとお考えの方もいらっしゃると思います。特に英語学習初心者の方や、まだそこまでお勤め先で英語を使用する機会のない方は、学習の目標やロードマップの想像が少ししづらいことがあるかもしれませんね。
海外留学やご出張などといった明確な目標となる出来事があれば、いくらか計画も立てやすいでしょう。
ただ、将来のキャリアアップやいつになるかわからないけれど、機会があればスムーズに英語で会話をしてみたいというようなイメージの場合、それに向けてどうしたら良いか?いつ頃までにどの程度成長していく必要があるのか?と具体的な策が思いつかずなかなか学習開始に踏み切れない方もいるのではないでしょうか?
こういった時には日々の学習に加えて、英語運用能力の試験を通過点として勉強を進めることが効果的なプランのうちの1つです。今回は過去に5種類以上の英語試験の受験経験がある私が、どのような英語の試験(テスト)を選んで受験すると良いか、学習例とテスト後の英語力維持方法を含めてご紹介していきます!
1. TOEIC?IELTS? 英検?どれを選択すると良い?
TOEIC L&R
さて、世の中には多くの英語力を図る試験がありますが、日本国内で最も認知度の高いものといえば、まずTOEICや英検ですよね。日本の企業での転職を将来的に目指していて、お勤め先で英語でのメールのやり取りやたくさんの英文資料を読む、転職時・昇給時に英語力を一つのアピールポイントにしたいとなるとTOEIC Listening&Reading (L&R) では目安として800点以上のレベルはできれば持っておきたいところです。
TOEIC S&W
また、最近注目されているのがTOEIC Speaking & Writing (S&W) 。こちらの英語テストはL&Rと比較すると出題形式や測定されるスキルが異なるだけでなく、採点(スコア)のシステムや難しさも違います。読み書きの受動的なスキルでなく、コミュニケーションが取れるかどうかに主眼をおいて採点され、能動的な英語能力が測れます。オンライン英会話学習の成果を定期チェックするのにもとても役立つと思います。お勤め先でミーティングやカンファレンスなど発話の機会がたくさんあるような場合は定期的にTOEIC S&Wテスト受けると、実践的な英語スキルを身につけ、また自身の課題点をみつける良い機会になるでしょう。
英検
また、英検という響きを聞いて「学生の頃に頑張って受けたな、懐かしいな」と思う方もいらっしゃるかもしれませんね。一般的に企業などでは準1級以上の英語レベルを持っていると評価対象になることが多いようです。
よく言われるのは英検2級と準1級以上には大きな壁があり、単語学習はもちろんのこと、文構造やそもそも読解力がないと解くことが難しい試験です。もし海外旅行や短期の海外滞在などで簡単に英語で会話できるようになりたいということであれば、まずは2級の取得を目標にするのがおすすめです。
IELTS・TOEFL
一方IELTSやTOEFLなどは留学や長期海外滞在(ビザ取得など)を予定している方向けの試験で、準備のためのエネルギー、受験するためのコストや時間が大きくかかるものです。1回の受験に必要なエネルギーや準備の量が、TOEICや英検などとは大きく異なるので、ちょっと気軽に英語力チェックを..という方にはおすすめしません。頻繁に受けるというよりは、最低でも3ヶ月から半年くらいは空けてしっかりと試験対策をしてから臨むことをおすすめします。
一般的に、米国大学へ留学する際にはTOEFL iBT 60点以上か、IELTS 6.0以上、また大学院へ留学する際にはTOEFL iBT 100点以上か、IELTS 7.0以上が必要な場合が多いです。
TOEFLでは特に、実際に海外の大学で取り扱われるような教育や環境などに関する内容が試験問題として出題されますし、リスニング等も進むスピードがとても速く情報量も多いです。非常に根気がいるテストですが、アカデミックな英語力が欲しい方や、留学予定の方、今後英語で何かを学習される予定のある方には必要なテストかもしれません。
Duolingo English Test
また、最近新しく教育機関で認定されるようになったテストがあります。その名もDuolingo English Testです。Duolingoは単語アプリでご存知の方も多いかもしれませんね。どちらかというと、この試験は留学を控えている方におすすめだと思います。
実際に私も受験経験があるのですが、基本的に自宅からオンラインで受験可能で、受験料も比較的安く、結果も2日以内には確認ができるというTOEFL受験生がざわつくほどの受けやすさ!
他の英語運用能力試験と比べると新しいテストなので、認知度はまだまだこれからではあるものの、こちらのスコアを認定してくれる教育機関も増えています。個人的には難しいなと思うパートと楽に解けるパートの差が大きかったように感じましたが、スピーキングに関してはTOEFLと比べると難易度は低めだと思います。リーディングやリスニングだけではなく、自身の英語コミュニケーションスキルの力試しがしたい方、総合的な英語力を試してみたいという方は、一度お試しで受験してみるのも良いでしょう。
Versant
Versantもオンラインで受験ができ、スピーキング・ライティング・プレイスメントテスト(4技能)の3つの中から選択できます。このテストは「文章構文」「語彙」「流暢さ」「発音」を軸に英語力が測られます。スピーキングテストは約20分で完了し、結果は5分で返ってくるという点が、非常に受けやすいと言えるテストです。基本的には企業を通して受験をする事が多いテストのようです。企業へ転職を希望している候補者の英語力を測定するために使用される試験で、個人受験の場合は代理店を通してテストを購入する必要があります。私はスピーキングのテストにあまり慣れていなかったこととほぼ対策ゼロで受験したこともあって、パソコンに向かって話すとはいえ緊張して静止してしまった部分があるのを覚えています。
他にもGTECやLinguaskillなど、数多くの英語運用能力の試験があります。ぜひご自分の得意分野や欲しいスキル、お勤め先や学校でどのような英語スキルが求められているかどうかを考慮した上で選択してみてください。
2. どの英語の試験にも共通する大事なポイント3つとは
キーワードはずばり、継続、経験、完了です!皆さんこのフレーズ、どこかで聞き覚えのある方もいらっしゃるのではないでしょうか?そう、現在完了形の3用法です。今回はこれをなぞらえて、どの英語の試験でも対応できるような力を養うために必要なことをお伝えします。
継続:何をおいても、英語学習には継続が命です!!どれだけ少しの時間でも良いので学習を継続し続ける!すると、あるとき急に成長を感じられるようになるのが言語学習なのです。学習の継続ができれば、レベルアップの半分は成功!といっても過言ではないくらい、細く長く学習することが大切なんです。「5分だけリーディングをしてみる」「寝る前に10分だけ発話練習や復習をしてみる」だけでも十分。まずは継続をすることから始めましょう。
経験:英語はたくさん話す、使う経験を積むことが大切です。読んだり記憶したりして、意味がわかるものでも実際に自らの言葉として発話できるかはまた別問題。せっかく読んだもの、聞いたものをそれだけで終わらせず、たくさん使う経験を積んで、アクティブボキャブラリーの数を増やしましょう。すると頭の中に知識もどんどん定着していきます。
完了:問題集など、買ってみたけど3日坊主で終わってしまった経験はありませんか?英語学習において、毎回完璧に終わらせる(完了させる)必要はなく、考えすぎず兎に角やることが大事です。問題集などはやはり一度始めたからには最後までやり遂げたいと思いますよね。学習しない日が間に長く空いてしまうと、習慣が壊れ、モチベーションが下がり、継続がストップしてしまうかもしれません。少しでも英語に触れることが大切なので、これを頭の片隅に置いておいてください。ワンステップが日に日に積み重なり、年月を経て大きな成果となって返ってくるのです。(ここはまさに英会話レッスンと同じ!)
3. 目標スコア達成後の英語力の維持方法
さあ、目標のスコアに手が届きました!やった!と喜ぶのも束の間、それだけに満足して英語学習を終えてしまう方が多くいらっしゃいますね。非常に勿体無いです!「短期集中で頑張った」ということはもちろん外せないステップなはずなのですが、それ同等の英語力を維持し、さらに向上させるには筋トレのように定期的なトレーニングが必要です。
そのためにはやはり英語を使うタイミングを増やすことが1番効果的です。私はアメリカへ正規留学をしていた経験があるのですが、日本へ帰国してから英語を話す機会が全くなくなってしまい、英語力(特にスピーキング力)が衰えていくのが痛いくらいに感じられました。喋れなくなっていっている現実を受け入れるのは、自信をなくしますし今もなお辛いです…!もちろん、現地では大学の中でも、ルームメイトたちとの会話も全て英語だったので、今思えば日常全てが英語コミュニケーション力を上げるための機会だったと思います。それが帰国と同時になくなってしまい、今度は自ら進んで英語の環境を作り上げなければならないと感じ、色々な英語学習法を試しました。
私は普段からLive Englishの講師たちとも、レッスン以外ではどのように英語力を維持・向上できるかというお話をしていますが、数ある学習方法のうちよく言われるものが、「身の周りを英語にする、独り言も全部英語にしてみる」ということです。これは実際に私も帰国後の英語学習に取り入れています。わからなければすぐに英語で意味を調べて理解するようにしたり、少し恥ずかしさはまだ残りますが1人で英語を話し続けるということもしています。
こういった練習を数日怠ると、会話中明らかに言葉に詰まったり、自信を持てず話せなくなっている自分に気がつきます。「できなくなっている」という事に早いタイミングで気づく事ができ、再度自分のモチベーションを刺激することができます。スピーキングやリスニングには特に効果を発揮するので、ぜひ皆さんも簡単なものから始めてみてはいかがでしょうか?
他にも日記やショートエッセイを英語で書いたり、アクティブリスニング(意識を向けて聞くこと)や、本や記事などを毎日1パラグラフでも良いので継続して読むことで、皆さんが今まで積み上げてきた努力の結果を維持することができます。大層なことでなくて良いのです。こんな少しでいいのかな?程度でも継続をしましょう。
いかがでしたでしょうか?今回はおすすめのテストの選び方や英語力維持のための学習方法についてご紹介してきました。
ぜひ日頃のレッスンのお時間も使い、英語力維持・向上のために英語が皆さんにとって近い存在である環境づくりをしてみてくださいね。