この記事では英語自己紹介の注意点やポイントを解説しています。
・”FUN FACT”は会話を弾ませる自己紹介のネタとして活用できる。
・年齢は個人情報なので伝えない。
・英語に自信がない事を伝える必要はありません。
Live Englishオンライン英会話受講生の皆様こんにちは。講師のHarumiです。
日本は梅雨の真っ最中ですね。ブログを書くのは久しぶりですが、皆さんお元気ですか。
さて、今日は「欧米人が驚く、日本人ビジネスパーソンの自己紹介」を取り上げてみたいと思います。
「Hello. My name is Yuki. I’m 40 years old.」
レッスンでもビジネスでも、日本人英語スピーカーと自己紹介をするとき、よく聞く自己紹介です。実は文法的には正しい、日本の文法書に出ていそうなこの英語。欧米ネイティブからすると大きな違和感を感じる点があるのです。皆さん何処がおかしいかわかりますか?
今日のポイント!
1. 年齢は個人情報
2. I’m sorry I don’t speak English well.と謝らない
3. 抑えておきたい!自己紹介3つのポイント
4. おまけ:カジュアルビジネスの場でのアドバイス
そう、日本人の英語スピーカーは自己紹介で名前と年齢をセットにしてすることが多いのですが、北米では、年齢はプライベート、個人情報であり、よほど親しくない限りは相手に聞くことはもちろん、自分から伝えることもしません。
なぜなら、北米は基本平等主義であり、目上、目下の意識がないので、相手の年齢を知る必要もないからです。年齢を教えると逆に困惑させてしまうことも。なので、初対面、しかも冒頭の自己紹介で年齢を真っ先に伝える自己紹介は、欧米ネイティブからするととても違和感を感じる点なのです。
2. I’m sorry I don’t speak English well.と謝らない
これも実は日本人英語スピーカーのよくある自己紹介のパターンの一つなのですが、謙遜して自分は英語に自信がない事を伝える必要はありません。 自分を卑下すると相手の方は困ってしまい、”Oh no, you speak English very well!” と気を遣わせてしまうこともあります。また、自信のない人の英語を聞き返すことが辛くなり、良いコミュニケーションの妨げとなってしまうのです。
「英語力に限りがあるが良いコミュニケーションを取りたい」という気持ちを伝えたい時には、より前向きな表現を使いましょう。2つの言い方をご紹介します。
Please be patient with me as I sometimes struggle with English.
Please let me know if you don’t understand what I am saying.
そうすると相手も”Yes, of course!”とより協力的な態度で返すことが出来ますし、きっと今後のコミュニケーションもより円滑なものになるでしょう。
それでは良い印象を与える自己紹介は、どのようにしたら良いでしょうか?
上手な簡潔自己紹介の3つのポイントをご紹介します。
テキパキとポイントの掴んだ自己紹介が出来ると印象を与えることができます。
いわばビジネス界ではとても大切なスキルの一つ。
名前と役職だけの10秒以内の簡潔な自己紹介を求められることがありますが、個人的には約20〜30秒の少し詳細な自己紹介が最も多く利用されているように思います。
ビジネスでの自己紹介において、以下の3点が重要です
1) 名前は極力ゆっくり、はっきり
特に日本の名前に不慣れな人には聞き取りにくいのでゆっくり、はっきり言うことが大切です。
Hello, my name is YU-KI-E• NA-GA-TA-NI, and you can call me “Yuki”
2) 役職と任務を簡潔に
もし部署の名前が長すぎたり、役職だけだと分かり辛い場合には、簡単な説明を加えたりより分かりやすい名前を代用したりしても大丈夫です。
I am the Vice President at ABC Bank, in the Corporate Division, and responsible for our relationships with the public sector and non-profit sector. As part of this, I cover all universities in the US.
3) 相手、もしくは他の参加者との今後の関わり方について
あなたがどのような役割で、お相手と関わる事になるかを説明してあげるとより丁寧です。
I will be overseeing our relationship with your University, and I will be working with Hiroki here to take care of your needs.
OR
Hiroki is on my team and so please feel free to reach out to me if there are any matters that require escalation.
最後に「よろしくお願いします」の挨拶を足したら完璧です
I look forward to working with you and getting to know you better.
もう一つ
学生の自己紹介はもう少しカジュアルに
上の30秒自己紹介例は少しフォーマルなビジネス界で使う例ですが、例えば学生のグループ・ディスカッションの場合はもう少しカジュアルな感じにしましょう。
Hello, my name is HI-RO-KI•SAI-TO. You can call me HIRO, and I am originally from a smallish* town a few hours north of Tokyo in Japan.
I am a first year student in the MBA program here and am specializing in Finance and HR. I did my undergraduate degree in Political Science at Sophia University in Tokyo and worked for a few years in a Bank in Tokyo doing Economic Research before coming to Canada. I look forward to working and studying with you.
以上の30秒自己紹介、たくさん練習して自然に言えるようにしておくといざという時慌てないで良い印象を与えることができます。焦って早くしゃべろうとすると聞き取りづらくなったり、モノトーンに聞こえてしまいがちです。
抑揚をつけて表情豊かに、アイコンタクトと笑顔を忘れずに!
4. おまけ:カジュアルビジネスの場での自己紹介のアドバイス
もう少し時間に余裕があったり、よりカジュアルなビジネスの場面での自己紹介には以下の点も紹介するのも良いと思います。
1)短いキャリア歴:
This is my tenth year at ABC Bank in three or four different divisions of the Bank. I have spent the ten years before this at one of the Big 4 public accounting firms.
2)もう少し詳細な現在の職務:
I do wear a few other hats* and aside from client management, I have a role in our company’s recruiting efforts and spend time on university campuses presenting our company as a great place to work for new MBA graduates.
3)”FUN FACT”は会話を弾ませる自己紹介のネタとして活用できます。
最後に付け足す”FUN FACT ABOUT ME”!
自分の魅力をアピールする機会でもありますし、会話を弾ませるネタとして “FUN FACT” – あなたの趣味や熱中していることを一つ用意しておくと良いでしょう。お相手に聞くときの方法は色々ありますが、2つご紹介をします。
例文
● What is a fact about yourself that is not on your resume?
● What do you do in your spare time?
答えるときの内容例もご紹介します。
● In my spare time, I am a competitive ballroom dancer and have won some international competitions.
● As for hobbies, I have a side hustle* as a wedding photographer and am busy most weekends in the summer.
● As for my private life, in the evenings and weekends, I am chauffeur to my three children who are in soccer, ballet and T-ball.
私の場合ですが、”On the personal side, I am an active volunteer with the local Japanese elderly community and I provide some simple tech support over the phone so seniors can use the Internet and avoid being isolated.” と自己紹介することがあります。
多くの人がお年寄りにコンピューターを教えた経験、教えるのに苦労した経験があるので必ず大きな反応があります。”Oh my god, you must have a lot of patience!” と返してくれ、ビジネスの場でも空気が和むことも多いですし、私の人柄についてもより理解をしてもらうことができます。
いかがでしたか。あなたの明日のビジネスで少しでも参考になることがあれば、嬉しいです。
ではまたブログでお会いしましょう!
文中出現単語・表現
*smallish: small, but not terribly small
*to wear other hats: to be responsible for other things
*side hustle: side business, activity that is not your main job that earns some money
コメント
まさに、癖でいつもI’m sorry I don’t speak English well… と言ってしまっていました。目から鱗です!
Linさん、コメントありがとうございます。I hope you are doing well!
2021.07.06のブログの中に、
”Please be patient with me as I sometimes struggle with English.”
”Please let me know if you don’t understand what I am saying.”
という表現が有りますが、”Please”で始めると命令口調になってしまうような気がします。
もっと、柔らかい表現はないですか?
コメントありがとうございます!う〜ん、自分にはあまり命令風には感じませんが、何も言わないという手もありますね。英語話者はネイティブよりノンネイティブの方が遥かに多いので堪能でない英語、誰も聞き慣れています。言われた方が困るので、いちいち謝る人はあまりいないです。