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日本と北米のディスカッション文化の違い – 発言力アップの為にできる事

Live Englishオンライン英会話の皆様こんにちは!カナダから講師のHarumiです。
今日は欧米と日本の「ディスカッション」における文化の違いについて、お話しをしたいと思います。海外とビジネスやコラボレーションがある皆様はぜひ目を通してくださいね。

1. 日本と北米のディスカッションカルチャーの違い
2. 決定はディスカッションの「結果」
3. 幼少期からディスカッション力をつける北米の教育
4. 発言しないとネガティブな印象を与える!
5. 積極的に参加発言するためにできること!

ディスカッションカルチャー

先日、日本を専門とするカルチャーコンサルタントがYoutubeでインタビューを受けていました。その中で「海外のビジネスリーダーが日本人チームの指揮を取る時、一番驚く事はなんですか?」という質問を受けていましたが、彼はそれに対し「ミーティングでの態度です」と答えていました。

例えば、日本の事業を任せられたアメリカ人リーダーが、初めて日本でミーティングを行おうと人を集めます。活発なディスカッションを期待して参加者に一生懸命質問を投げかけてみますが、積極的な反応が返ってこない。
これは欧米のディスカッション文化とは大きく異なる点です。

もともと会議の目的は、人々が集まり、事業を運営するために必要な多くの問題点について積極的に話し合い、アイディアを出し、決定することにあります。同じ事を日本で期待したら裏切られたというお話です。
今日は北米文化でのディスカッションの重要性と参加の仕方のおさらいをしましょう。

決定はディスカッションの「結果」

北米では「決定」は「stakeholderの間でのディスカッションの結果でされるもの」が一般的な考えです。会議を開き、グループディスカッションやブレーンストーミングが行われ、参加者全員が自分のアイディアや意見を提供した上で決定されます。
私の住む北米では出席者は皆積極的に議論に参加し、発言をします。その理由には、

1. 自分に影響する可能性のある決定について意見を述べたい

もありますが、他にも、

2. 議論に貢献し、自分の実力、存在をアピールし、上司に自分は会社にとって重要な人間であるという自己PRをしたい

これも大きな理由の一つ。ディスカッションに参加する事に大きな意義があるのです。
実力主義のビジネス文化なので、自分の実力をアピールする事が大事で、そういった意識からもきているのですね。

幼少期からディスカッションに触れる北米の教育

ところで、北米での教育システムでは子供の頃からクリティカル•シンキングやロジックに沿った議論や討論のスキルを教えます
小学校高学年には、「ディベート」も学びます。ディベートの目的は、論理的で説得力のある論点を述べ、聞き手を説得して自分の立場に同意させる事ですが、子供の頃からこのスキルを身につけるのです。

また、中学、高校になると話し合いに参加したかしないかが評価の一つの項目になります (発言した内容自体は問われません)。
更に大学、大学院でも積極的に参加・発言しないと成績に響くものです。評価の比重としては10%を大きく超えることは余りありませんが、科目によっては20%まで占めても不思議はないほど。
積極的な参加が非常に大切とされる教育文化なのです。

発言しないとネガティブな印象に!

ディスカッションに活発に参加する事はごく当たり前。北米のビジネス文化では、ミーティングに黙って大人しく座っている人に対して「あの人は静かに聞いていてお行儀が良いね」とは決して思ってくれません。
このようなネガティブな印象を与える可能性が高いのです。

● やる気をなくしていて参加意欲がない
議論されているトピックに興味がない、自分の仕事との関連性見出していないと思われがちです。

● 参加しない人は内向型、アサーティブネスに欠ける
自己主張が出来ない人とみられてしまう危険性があります。厳しいですね。

もともとミーティングを開く目的は意見の交換と考えられていますので、その場で意見を述べない、積極的な参加の姿勢がない人は、今後のミーティングに呼ばれなくなってしまう事もありえます

私自身も以前は目立つ事が苦手だったので、以前のボスが「次のミーティングで発言できるように何か用意しとけ」とよく助言してくれたものでした。

でも、そう簡単に発言が出来ない!

とはいえ、そう簡単に参加発言できないです!という生徒様も多い事でしょう。
会議やグループディスカッションに参加できないと訴える生徒さんはこんな理由に挙げることが多いです。

● リスニング力:ネイティブは早口で、リスニングがついていけない。議論されている内容がいまいち掴めないので意見が述べられない。
● スピーキング力:自信がない。発言したいが、頭の中で主語、動詞と文法的に正しい文を構成しているうちに議論が次の話題に進んでしまっている。
● 間違ったら恥ずかしい:自分の言いたいことが適切かどうか分からない。内容がずれていたら恥ずかしい。
●タイミングが難しい:タイミングが分からない。人が話し終わるのを待っていたら次の人が話しだしてしまいなかなかタイミングが掴めない。

積極的に参加するためのポイント!

それでは一番重要なポイントです。どうしたらもっと積極的に発言、参加ができるようになれるでしょう?
今日からトライできるポイントも交えてお伝えします!

1. 事前準備
ミーティングの議題や参加者を前もって勉強して、会話の流れや議論のポイントを予想しましょう。発言する点を事前に用意しておけば「発言する」ハードルも一つ下がります。慣れるまでは書き留めて簡単に練習しておくと良いでしょう。

2. 早めに発言
話が込み入る前、自分が十分内容を理解しているうちに何か発言しておくというのは今日からすぐにできる一つの手です。

3. ボディランゲージで話す順番を確保
今喋っている人が話し終わったら発言しようと思っていても、話し終わる前に次の人が喋り始めてしまった..なんてことも「英語会議あるある」です。この場合は「発言したい」とボディ•ランゲージで表現しましょう!
手で数字の「1」を顔の側で示し控えめにあげたり、目を大きして相手と目を合わせたり、身を乗り出したり、大きく息を吸い込んだりしてみてください。オンライン会議なら、アプリのボタンでアピールする事も出来ますね。

4. 長期戦ではリスニング力、スピーキング力を磨く
ネイティブの話す英語は文面で見る英語とはかなり違っていて、非常に聞き取りにくいものです。私が生徒さんにお勧めする自己学習法は中級者ならTed Talks、上級者はコメディ等、早口で話す好きなテレビ番組や動画などでリスニングを鍛え、スピーキングの練習をする事。

このListen, Pause, Repeat法は、1〜2秒スピーチ等の音声を流し、一時停止して発音とイントネーションを十分意識して2〜3回自分でリピートする練習法です (シャドーイングと似ていますが一時停止をしてスピーキングするため、厳密に言うと聞きながら追いかけるシャドーイングとは違います)
根気がいる中長期の学習法ですが、自宅で気軽にできるので、ぜひ試しみてください。

最後に、私からもう一つアドバイスを!
くだらない発言かもしれない…と心配せずに、とにかく勇気を出して発言し、例え失敗しても落ち込まない精神を養って下さい!
人の目を必要以上に気にしがちな日本人は発言しないだけ損をしています。
最初は本当に“I agree,” “I like that idea,” “I think that’s a great suggestion,” 程度で良いので、積極的に参加をする姿勢をみせていきましょう。
会議が終わった後、“I didn’t even know they were there” と言われないように努力をすることが、今日からできる大きな一歩です!

 

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コメント

  1. Hiroki Sase より:

    I will work hard until I can have a discussion with Harumi-san!

  2. Fumio Ueda より:

    I read this blog with great interest. Will try the points for active participation!

    • Harumi (author) より:

      Hello Fumio-san. Thanks for your comment. With foreign companies, it’s really important to speak up and be seen and heard. Sometimes not for the right reasons, but you don’t want to be the person that no one knows or remembers come “restructure time.”

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